第21回ユーザコンファレンス2024
2024年9月26日に開催いたしました、第21回ADAユーザコンファレンス2024 -進化するグローバルモノづくりCAE IV-におきましては、ご多忙の中多くの皆様にご参加いただき、誠に有難うございました。
当コンファレンスでは、国内外の著名な開発責任者および上記テーマを象徴する研究の第一人者の皆様をお招きし、貴重な講演を賜りました。参加者の皆様からも感銘の声を多数頂戴しております。加えて、弊社新製品のご紹介、一層強化された新バージョンの機能紹介なども発表させていただきました。
また今回は、現場の動向や技術に関する情報交換の場として活用していただけるよう、講演の合間に少し長めのコーヒーブレイクのお時間を設けさせていただきました。皆様それぞれに交流のお時間をご活用いただけたようで大変嬉しく思います。
ご協力を賜りましたアンケートでは、講演内容に関して高評価の声を頂戴した一方で、コンファレンス運営面での見直しの必要性などもご指摘いただきました。より快適で充実した次回コンファレンスの実現に一層の努力をする所存です。尚、当コンファレンスで記載いただきましたアンケートにつきましては、弊社並びに開発元へのご意見/ご要望として次期開発バージョン及び関連製品・サービスに可能な限り反映させ、またご質問に関しては順次弊社よりご回答させていただきます。
今後とも、最新の技術情報や実用性の高いユーザ様による講演など、より活発で充実したコンファレンスを開催させていただきますので、またのご参加をよろしくお願いいたします。
ADAユーザ会事務局
アプライドデザイン株式会社
代表取締役 三宅 昌昭
基調講演者
中田 大貴 氏
長岡技術科学大学 産学融合特任講師
略歴: 構造部材として利用可能な超軽量マグネシウム合金の開発により、自動車・鉄道への適用を目指す。溶解・鋳造や展伸加工などの"モノづくり"から"評価・解析"まで行う、実践的で通貫した研究を行う中、マグネシウム合金の実用化を目指した国家プロジェクトや企業との共同研究にも従事。近年では、2019年に日本マグネシウム協会賞奨励賞、2021年に軽金属学会最優秀希望の星賞、2024年に日本機械学会賞(技術)を受賞。
国内招待講演者
浅香 忠満 氏
AAC株式会社 代表取締役
略歴: 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)において製造業IT業務に従事。定年退職後にAAC株式会社 社長執行役員、のちに代表取締役に就任。現在は製造業を中心に、IT/DX業務コンサルティングからSIまで幅広い支援を提供。IT/DX業務コンサルでは、CAD/CAM/CAE、PLM/PDM/BOM/BOP、IoT、AI/生成AI、XR、メタバース連携、MES、各種生産系システム連携、3Dプリンタ連携、3Dスキャナ連携等、各種ロボット連携、ハプティクス等のエンジニアリング系要素技術を活用し、製造業を中心とした業務システムの構築を支援。またBPRを含む課題/業務解決支援、AQMSを活用したプロジェクト管理支援を提供している。
海外招待講演者
Stanislav Kanevskiy 氏
Micas Simulations社 地域統括部長
略歴: 金属成形技術を専門とする。バルク熱間鍛造技術の学生オリンピックで、初めての優勝者となる(今では、バルク熱間鍛造技術の国際学生オリンピックとなったこのイベントの、更なる発展を担う主催者の責任者の一人)。
現在、英国 Micas Simulations社 QformGroup の地域統括部長。特に、これまでの実績により、押出シミュレーションの試験及びソフトウェア開発の事業開発責任者となりグローバルで活躍中。
Kuanysh Kenzhaliyev 氏
Micas Simulations社 主任エンジニア
略歴: CAEシステム QFORM UK においてバルク鍛造および押出プロセスの実績あり。QFORM Direct 製品のプロダクトオーナーであり、ソフトウェアの設計、開発、テストを担当。
国内ユーザ事例講演者
星野 倫彦 博士
日本大学 理工学部 機械工学科 教授
略歴: 塑性加工を専門分野とし、日本大学 理工学部機械工学科 研究室において、溝つきフランジの成形法に関する研究、板材の高精度曲げ加工に関する調査、輸送機器用湾曲構造材の加工に関する研究、ビード引抜力の近似解析、厚板材から絞りカップを用いた塑性加工法による歯車の試作、曲率を有する厚板材のバーリング加工に関する研究を完結。「塑性加工入門」(日本塑性加工学会編 コロナ社出版)等、共著書複数。1985年に工作機械技術振興賞奨励賞、1995年に日本塑性加工学会賞新進賞、2021年に軽金属学会70周年記念功労賞を受賞。
梅田 政信 博士
九州工業大学 大学院情報工学研究院 情報・通信工学研究系 教授
略歴: 国内の金型メーカや自動車部品メーカ、基幹業務システム会社等との共同研究多数。研究室で開発した知識処理システムを大学発ベンチャー企業を通して実用化。携帯電話事業での顧客管理や電子デバイス製造業でのセキュリティ監視、半導体製造業での工程検証など多方面で活用されている。国際競争力のある情報システム構築技術を生み出すための知識処理技術の発展に注力し、設計、医療、金融、物流、通信等の様々な領域での問題解決への貢献を目指す。
徐 海原(Seo Haewon)氏
株式会社水野鉄工所 技術部 製造技術G. TL
砂走 拓郎
アプライドデザイン株式会社 設計解析コンサルティング部 上級課長 技術第1グループ グループリーダー
佐藤 駿次
アプライドデザイン株式会社 設計解析コンサルティング部 上級課長 技術第2グループ グループリーダー
9:30 開場・受付開始 (★は同時通訳付き)
10:00-10:05 | 司会: 河島 庸一(アプライドデザイン株式会社 技術本部 CAEコンサルティング部 技士長補)
開演挨拶: 窪田 登志雄(アプライドデザイン(株)副社長 兼 設計解析コンサルティング部 部長) |
---|---|
10:05-10:45 | 基調講演
「高性能マグネシウム合金展伸材の開発」 中田 大貴 氏(長岡技術科学大学 産学融合特任講師) |
10:45-11:25 | 海外招待講演①(QFORM UK)★
「鍛造、押出成形、形材圧延のための包括的なツール設計システム QForm UK」 Stanislav Kanevskiy 氏(Micas Simulations社 地域統括部長) |
11:25-11:50 | 国内ユーザ講演①
「多軸複合押出しおよびコンフォーム連続押出しのQFORMによる解析」 星野 倫彦 博士(日本大学 理工学部 機械工学科 教授) |
11:50-12:30 | 海外招待講演②(QFORM UK Extrusion)★
「QForm UK Extrusion 11 の進化: 新たな機能およびアプリケーションの開拓」 Kuanysh Kenzhaliyev 氏(Micas Simulations社 主任エンジニア) |
12:30-13:30 | 昼食休憩 |
13:30-13:55 | 国内ユーザ講演②
「塑性歪みと内部クラックの関係性 - 回帰モデルの実用」 徐 海原 氏(株式会社水野鉄工所 技術部 製造技術G. TL) |
13:55-14:35 | 海外招待講演③(QFORM UK)★
「QForm UK 11 による金属成形シミュレーションの拡張: さまざまな業界への応用」 Stanislav Kanevskiy 氏(Micas Simulations社 地域統括部長) |
14:35-15:00 | 国内ユーザ講演③(QFORM UK)
「知識処理技術とFEM解析APIとの組合せによる鍛造金型の最適設計支援」 梅田 政信 博士(九州工業大学 大学院情報工学研究院 情報・通信工学研究系 教授) |
15:00-15:25 | ADAコーナー(COPRA)
「COPRA RF 2023 および COPRA FEA RF V2023/2024」 佐藤 駿次(アプライドデザイン株式会社 設計解析コンサルティング部 上級課長 技術第2グループ グループリーダー) |
15:25-16:10 | コーヒーブレイク 兼 技術交流会 |
16:10-16:35 | ADAコーナー(Stampack Xpress)
「Stampack Xpress V2024 の最新情報」 砂走 拓郎(アプライドデザイン株式会社 設計解析コンサルティング部 上級課長 技術第1グループ グループリーダー) |
16:35-17:15 | 国内招待講演
「CAE生成AIのあり方」 浅香 忠満 氏(AAC株式会社 代表取締役) |